特定技能ビザとは?

~特定技能ビザについて~

日本には2021年現在30種類以上の在留資格(ビザの種類)がありますが、
この中でも2019年4月から新たに

「特定技能ビザ(specified skilled worker visa)」

と言うものが追加されました。
従来から施行されていた「技能実習生ビザ」は、今回の「特定技能ビザ」とは
全く異なるビザです。

フロンティア先生
フロンティア
先生

技能実習生ビザ ≠ 特定技能ビザとは違うと言う事ですね!

法務省入国管理局の説明によると、

 

入管
入管

「中小・小規模事業者をはじめとした人手不足は深刻化しており,我が国の経済・社会基盤の持続可能性を阻害する可能性が出てきているため,生産性向上や国内人材確保のための取組を行ってもなお人材を確保することが困難な状況にある産業上の分野において,一定の専門性・技能を有し即戦力となる外国人を受け入れていく仕組みを構築するために特定技能制度が創設されました。」

Ummm…..どゆこと??

フロンティア先生
フロンティア
先生

要約すると・・・

「どうしても人財の確保が難しい、特に困難な状況にある事業分野は、即戦力となる外国人を受け入れることができますよ!」

と言う事です。

なるほど!でも「特に困難な状況にある事業分野」って、例えば?

特定技能ビザで外国人財を受け入れることが出来る業種

「特に困難な状況にある事業分野」とは、法務省入国管理局より以下14業種と定められています。
また各分野の中でも管理する省庁、種別、区分がそれぞれ分岐しています。



01.介護 身体介護等〔1区分〕
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_000117702.html
02.ビルクリーニング ・建築物内部の清掃〔1区分〕
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09221.htmlhttps://www.j-bma.or.jp/qualification-training/zairyu


03.素形材産 ・鋳造・鍛造・ダイカスト・機械加工・金属プレス加工・工場板金・めっき・アルミニウム陽極酸化処理・仕上げ〔13区分〕
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/gaikokujinzai/index.html
04.産業機械製造 ・鋳造・鍛造・ダイカスト・機械加工・塗装・鉄工・電子機器組立て・電気機器組立て・プリント配線板製造・プラスチック成形・金属プレス加工・溶接・工場板金・めっき・仕上げ・機械検査・機械保全・工業包装〔18区分〕
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/gaikokujinzai/index.html
05.電気・電子情報関連

・機械加工・金属プレス加工・工場板金・めっき・仕上げ・機械保全・電子機器組立て・電気機器組立て・プリント配線板製造・プラスチック成形・塗装・溶接・工業包装
〔13区分〕
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/gaikokujinzai/index.html



06.建設 ・型枠施工・左官・コンクリート圧送・トンネル推進工・建設機械施工・土工・屋根ふき・電気通信・鉄筋施工・鉄筋継手・内装仕上げ/表装・とび・建築大工・配管・建築板金・保温保冷・吹付ウレタン断熱・海洋土木工〔18区分〕
https://jac-skill.or.jp/exam.html
07.造船・舶用 ・溶接・塗装・鉄工・仕上げ・機械加工・電気機器組立て〔6区分〕
http://www.classnk.or.jp/hp/ja/authentication/evaluation/index.html
08.自動車整備 ・自動車の日常点検整備,定期点検整備,分解整備〔1区分〕
https://www.jaspa.or.jp/mechanic/specific-skill/index.html
09.航空 ・空港グランドハンドリング(地上走行支援業務,手荷物・貨物取扱業務等)
・航空機整備(機体,装備品等の整備業務等)〔2区分〕
https://www.jaea.or.jp/
10.宿泊 ・フロント,企画・広報,接客,レストランサービス等の宿泊サービスの提供〔1区分〕
https://caipt.or.jp/


11.農業 ・耕種(栽培管理,農産物の集出荷・選別等)
・畜産(飼養管理,畜産物の集出荷・選別等)〔2区分〕
http://asat-nca.jp/
12.漁業 ・漁業(漁具の製作・補修,水産動植物の探索,漁具・漁労機械の操作,水産動植物の採捕,漁獲物の処理・保蔵,安全衛生の確保等)
・養殖業(養殖資材の製作・補修・管理,養殖水産動植物の育成管理・収獲(穫)・処理,安全衛生の確保等)〔2区分〕
https://suisankai.or.jp/
13.飲食料品製造 ・飲食料品製造業全般(飲食料品(酒類を除く)の製造・加工,安全衛生)〔1区分〕
https://otaff.or.jp/
14.外食 ・外食業全般(飲食物調理,接客,店舗管理)  〔1区分〕
https://otaff.or.jp/

〇例えば、りんご🍎農家さんが特定技能ビザで外国人を受け入れたい場合は、

農水省が管轄する「農業分野」「耕種」の特定技能ビザ(在留資格)を持つ外国人を受け入れる事となります。

〇また、乳牛🐄を育てる畜産業者さんが特定技能ビザで外国人を受け入れたい場合は、

農水省が管轄する「農業分野」「畜産種」の特定技能ビザ(在留資格)を持つ外国人を受け入れる事となります。

フロンティア先生
フロンティア
先生

各分野の中でも、外国人が行う仕事・作業内容によって細かく区分されているようですね。

まとめ

☝業種、仕事・作業内容を上の表に照らし合わせ、自社の業態に合った特定技能ビザ種の人財を受け入れましょう。

それ以外にも・・

特定技能ビザは上記一覧表の業態に自社が含まれており、「企業」と「外国人」の間で特定技能ビザ就労の合意が出来ているだけでは受け入れられません。

外国人財側にも特定技能でビザ申請をするために必須となる資格があります。

☝また特定技能ビザでは「登録支援機関」(以下、支援機関)と言う団体についても知ることが重要です。

次の項目ではそれぞれ下のリンクからそれらについて解説していきたいと思います。